繊維筋痛症の痛みに苦しむ40代の女性のケースです。全身のこわばり、激痛、息苦しさ、また他にもたくさんの付随症状があり、激痛をなんとかしたい、呼吸をし易すくしたい、頑固な便秘を改善したいということが一番の主訴でした。
母親が精神疾患があり、父親も人との交流も拒絶をしている通常の発育家庭で得られる両親の保護や養育を受けてこなかった背景がありました。現在の状況も理解をえられない両親にストレスと怒りをかかえ、さらに苦しい状態でした。
TBR(The Bonnighausen Repertory)によるレパトライゼーションにより、レメディーを処方しました。体の激痛が軽減し、眠れる時間がとれるようになり、話ができるようになりました。精神的な面では嫌なフラッシュバックがなくなり、うれしい気持ちが出てくるようになり、怒りの感情が徐々に無くなっていきました。
2回目の相談会では、痛みがはっきりと特定されてくる変化がみられ、3回目の相談会では、さらに改善がみられ、朝痛みを感じずに起きられる、お風呂の湯に触れることもできなかったが、お風呂に痛みがなく入ることができる。羽根布団をかけても痛くない、足の指が動かせるようになる、便秘が改善されるなど、初回の相談会から5ケ月間で、主訴はすべて改善されていきました。
そして、アルバイトをする、友人と出かけるなどが普通にできるようになり、将来にも明るい兆しをもてるようになりました。
佐藤ホメオパスは、「繊維筋痛症とは、複数の要因が複雑にからみあって発症する脳の機能障害という見解が一般的であるが、クライアントの場合、機能不全の家庭環境により、成長過程で十分な栄養が得られなかったことが大きく影響していると考える。頑固な便秘は腸内環境の悪さを物語っており、成長過程においての慢性的な栄養障害を示唆している。また、愛情や保護といった精神面の栄養も著しく不足しており、守り、支えてくれるものがおらずいつも緊張し不安を抱えていて、導き手の不在は、社会常識や限度がわからないなど社会性の欠如にも表れており、自分を極限まで追い詰めることの要因にもなった。」と分析されました。
最後に、「ホメオパシーで楽になって、人生を再出発できるようになりました。」というクライアントからの感謝の手紙が紹介され、体、心、魂の三位一体に響くZENホメオパシーは複雑な慢性疾患において、大きな効果をもたらすことが伝えられた発表となりました。