『大動脈解離・人工血管交換手術を4週間で回避できたケース』片上 敦子

このケースでは、大動脈解離を発症し、人工血管置換手術による影響で腎不全となったが、レメディーにより、尿量が増えていき、透析から離脱することができるようになったこと、そして、手術から2年半後に、同疾患による再手術をする状況に至った際に、ZENホメオパシーによるレメディーのアプローチにより、手術を回避することができるようになった事例です。

61才のときに即時破裂の危険性を伴う上行大動脈(心臓を出てすぐの大動脈)から裂けるスタンフォードA型で人工血管置換手術をおこなっています。最初の人工血管置換手術の際に、術後、急性腎不全の状況となりました。

人工透析をはじめて、3週間を過ぎたときに、奥様が相談にこられ、レメディーを開始することになりました。この手術の際にヨード造影剤を使用したCT検査を実施しています。そのため、Iod.12Xを1粒水にとかして毎日随時摂ってもらいました。Iod.12Xの投与を開始した日から手の平の発疹、大量の寝汗がみられました。翌日朝から尿量が増え1200ml/1日だせるようになり、日々尿量も増え、それに伴いクレアチニンの数値も下降し、1週間後には、クレアチニンの数値が1.77と下がり、人工透析から離脱することができ、無事に退院することができました。

レメディーの投与により、結果、発熱、発疹、発汗と自力排尿がみられるようになり、クレアチニンの数値も下がり人工透析を免れるという結果を導くことができました。ヨード造影剤の影響による腎不全の原因が考えられる場合、排泄を促すIod.12Xが効果的であると思われます。

その手術から2年半後、今度は背中側の下行大動脈が裂けるスタンフォードB型の状況をとなりました。通常口径は2.5cm~3cmであるところを5cm超えることで手術必要と医師よりいわれ、2回目の手術を回避したいということが、今回の相談内容の主訴となっています。

第一回目相談会。
ZENメソッドからレメディーを選択し、朝に抗疥癬Sulph.、マヤズムは血管肥大傾向にMed.解離傾向にSyph.夜にLed.、Thuj.、Bar-c.を選択。随時のマザーチンクチャーThuj.にAur.、Nicot.、Arn.、Ham.のレメディーを選択しています。

4週間後、口径が改善しないと再手術となる日、解離下部位は、5.12cm→4.18cmまで縮小。4週間で、9.4mmも縮小し、手術は見送られることになりました。

3回目の相談会後、4.0cmとさらに縮小され、レメディーは継続してつづけ、ポーテンシーを上げて対応しています。その後も、縮小をつづけ7か月で35MMという目標をクリアーすることができ、手術を回避する事ができました。

クライアントの結果より、レメディーの作用では、Led.、Thuj.、Bar-c.が功を奏したと考えられ、クライアントも生活習慣を大幅にあらためていき、運動も水中歩行からはじまり、今は、週2回のテニスを楽しむまで回復されました。

そして、今後の再発防止、本来の治癒を目指していくために、インナーチャイルドの癒しや霊性の問題となる先祖のカルマの解消の必要性も説明し、般若心経や祝詞も行っていくことをクライアントも理解して取り組んでおり、今後さらなる治癒へ向けて継続が期待されます。

発表者

片上 敦子(R6)のアバター 片上 敦子(R6) JPHMA認定ホメオパス/日本ホメオパシーセンター練馬平和台 センター長

RAH 6期
所属:日本ホメオパシーセンター練馬平和台 センター長
JPHMA認定ホメオパスNo.0179/ZENメソッド修得認定No.0183/JPHMA認定アニマルホメオパスNo.A0094/HMA認定ホメオパスNo.1304
資格
2006年5月:日本ホメオパシー医学協会認定ホメオパス資格取得
2006年6月:英国ホメオパシー医学協会認定ホメオパス資格取得
2012年3月:日本ホメオパシー医学協会認定アニマルホメオパス資格取得

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