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<発表前メッセージ>「日本の伝承医療の魅力と今後の可能性について」小谷宗司

小谷宗司(こたに・そうじ)
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発表演題のポイント

近代医学が発達し、社会保障制度が充実した今日、自然界から植物を採取してそれを利用する人はほとんどいなくなってしまった。現在でも植物を修治(加工)した生薬は、漢方薬や一般用医薬品でも盛んに用いられている。その生薬は、法制度のもと規定された技術により製造され、専門的な知識を持った人たちにより処方される。いま、民間において薬草を採取してそれを使うことが困難な状況下では、昔の人たちが薬草を利用してきた知恵を受け継ぐことが必要である。

薬草を病気の治療に用いるといった消極的な使い方ではなく、「健康増進のために用いること、野菜として食べること」がこれからの代替医療の大きな位置付けになっていくのではないだろうか。古人は夏の野菜は体を冷やし、冬の野菜は体を温めるということを知っていた。これは医学的知識の周知ともいえるのではないだろうか。野菜にも薬効があるのだから、薬草とされる植物には未知の効果があるだろう。

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発表者

小谷宗司のアバター 小谷宗司 薬剤師/信州大学農学部(薬草栽培)元特任教授

昭和52年:東京薬科大学卒業。同年医薬品メーカー入社。
平成15年:取締役製造部長を経て退職し、ライフワーク達成のためのNPOを立ち上げる。
長野県薬草指導員、長野県薬草生産振興副組合長、 信濃生薬研究会会員、日本生薬学会会員、日本薬史学会会員。
著書に『花かおる御嶽山』(ほおずき書籍)、『木曽の昭和史』(郷土出版社 共著)などがある。

平成24年9月長野県製薬株式会社復帰(製販部品質保証部)、平成25年4月公益財団法人東京生薬協会「国内薬用植物栽培事業委員会」委員として全国における薬用植物栽培普及に尽力。

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