予防接種に対する由井会長からのコメント(とらのこ会オアシス41号より抜粋)


手紙ありがとうございます。どんなに断っても予防接種をさせようとするお医者さんにサインさせるというアイディアは、子どもを守るために苦しんだ親御さんだからこそ浮かんだ素晴らしいアイディアだと思うのです。そして同じように苦しむ親御さんたちに大きな勇気を与えることになるでしょう。本当によいことをしてくれましたね。子どものかかる病気は、先祖や親からもらった老廃物を出し、出し切ることで体が学習し免疫が強くなるのですから、体の自然な営みを予防接種で止めてしまうのは、誠に愚かなことであり、子どもたちが真に成長する妨げになるのです。私たちは勇気をもってこの問題に挑まなければ、もう人類は滅亡しかねないところまできていると思うのです。その危機を乗り越えるには、まずは子どもを預かるお母さん方が目覚めなければなりません。

1990年代には、MMRなどの予防接種により、多くのお子さんが亡くなられたり、重篤な副反応で苦しみ、世界的にも予防接種の問題がクローズアップされました。日本でも全国各地で予防接種の被害者による訴訟が起こされ、多くの訴訟で国側が敗訴しています。そういった経緯から日本でも1994年に予防接種法が改正され、予防接種が義務から努力義務(予防接種を受けるよう努めなければならない)に変わりました。すなわち、国民は予防接種を受けるよう努力しなければならないが、強制ではなく、あくまでも受ける受けないの最終判断は国民の側に委ねられているとしたわけです。もちろん、最終判断は国民の側に委ねられているとしても、国が予防接種を受けるよう努めなければならないとしている以上、無料で行われている定期接種で被害に遭われたときは、国が責任をとることになっています。しかし実際は、因果関係を証明することは難しく、予防接種が原因として認定されることは難しいのが現実です(予防接種被害の可能性があるとし国が審査するのですが、各自治体も国もできるだけ被害者を出さないよう努力するため、闇に葬り去られるケースが多いのが現実です)。また定期接種以外の予防接種(たとえばインフルエンザの予防接種など)は、全面的に予防接種を受ける本人やその保護者が責任をもつことになります。私たちは以上のことをきっちりと認識しておく必要があります。

私をはじめ多くのホメオパスの経験から言えることは、予防接種は、私たちや子どもたちの健康に関わるとても大きな問題だということです。私は皆さんにもっと賢くあってほしいと願っています。国民の思考を恣意的に操作するためにマスメディアを利用して流されている情報を鵜呑みにせず、自ら調べてみることが大切です。今、日本では「はしか」に代表されるように、行政をあげてあたかも予防接種を受けることが義務であるかのように推奨するキャンペーンが行われており、それを信じている方が多くいます。先日も会員からの相談で、娘さんが今度大学に入るのに、はしかの予防接種を打たなければ入学できないといわれ、とても困っていると言われたり、ある方は大学を卒業して就職するにあたり、血液検査され、血中にはしかの抗体がないのではしかの予防接種をしてくださいと言われたそうです。今日、予防接種をさせようとする強い流れは、あちこちで見聞きすることができます。そして、行政から都道府県や学校などに対しては、特定の年齢層や集団には95%以上の接種率を目標として接種を推奨するガイドラインが出されおり、目標管理とフォローアップがなされているようです(詳細は後掲の「注」をご参照ください)。

アメリカでは2005年にロバート・ケネディー・ジュニアによる「命がけの予防接種」という記事が雑誌に投稿され、大きなセンセーションを巻き起こしました。彼は情報公開法に基づき公開された情報を含め、「急増する自閉症」と「予防接種に含まれる水銀添加物(チメロサール)」との関係や、行政や製薬会社がこの問題に対してどのように対応してきたかを明らかにしました。欧米ではこの記事がきっかけとなり多くの議論がなされています。これまで日本にはこういった情報がほとんど入ってきていませんでしたが、5月に『アメリカの毒を食らう人たち』(東洋経済刊 ロレッタ・シュワルツ・ノーベル著)が日本語に訳され出版されました。その中の「予防接種が増やす自閉症」という部分で、チメロサールと自閉症の急増の関係、ロバート・ケネディー・ジュニアの記事の内容も含めて、予防接種についてアメリカの国家機関や製薬会社がその利益のためにどのように関わっているかの内幕について詳細にレポートされています。

予防接種は、日本で多くの方が信じているように、本当に安全で効果があるものなのでしょうか?そして安心して勧めることのできるものなのでしょうか? 過去、日本ではきっちりとした情報公開が国民になされず、薬害エイズや薬害肝炎などの多くの悲劇が繰り返されてきた経緯があります。私たちは予防接種について真実を知ろうとしなければなりません。私たちは良心のある人間として信じることと、事実が違うならば潔く事実を受け入れるしかないのです。

ホメオパシーは、同種の法則(似たものが似たものを癒す)に基づいています。したがって、難治性疾患(アトピー、自閉、多動、がん、アレルギー、自己免疫疾患、精神疾患など)のホメオパシーでの治癒症例は、治癒へと導いたレメディーがそのまま難治性疾患の背後にあるものを明白に物語っています。すなわち、ワクチンを希釈・しんとう振盪してつくられるレメディーや、水銀、アルミニウムなどのレメディーによって、難治性疾患や発達障害の症状が改善していったという多くの事実があるのです。この事実には私たちホメオパス自身もびっくりしているのです。そして、成人になってから予防接種を繰り返し打った人たちの中に、がんなどの自己免疫疾患に苦しみ、予防接種のレメディーをとることで症状が改善していった多くの事実があることをホメオパスは知っているのです。

行政や医療関係者、あるいは近所のおばさんが「予防接種を受けさせないのは幼児虐待である」と言って、子どもに予防接種を受けさせない親を責め立てる風潮があります。しかし、上述したように、免疫システムがまだ確立していない乳児・幼児にウイルスや毒素などのさまざまな異物を直接皮下注射することの方が本当は問題なのです。免疫を低下させるだけでなく、将来的にその子の生命を台無しにしてしまう可能性が高いからです。彼らは言います「子どものかかる病気になって死んだらどうするのですか?予防接種は必要なリスクですよ!」と。実際のところ、現代の栄養状態と衛生状態では子どものかかる病気で死ぬことはありません。ただし、子どものかかる病気にかかったときに、その症状が薬によって抑圧された場合は別です。高熱を伴う発疹が解熱剤や軟膏で無理やり抑圧された場合、それは非常に危険になります。子どものかかる病気には、もともと意味と役割があるのです。たとえば、子どもが生来抱えるマヤズムの負荷や、遺伝的に受け継がれた負荷を軽減することにより、子どもたちはひと皮むけ、身体的にも精神的にも成長を遂げることができ、生きる力を強くし、後の人生を楽に生きていくことができるようになるのです。また、母親の血液や母乳から受け継いだ血液毒や体毒を浄化し排泄するために、適切な時期に子どもは病気にかかるようになっています。また子どものかかる病気を通して感染症の克服のしかた、免疫をうまく働かすことを学習するのです。言ってみれば子どものかかる病気は、ステップを踏んで免疫を働かせる学習教材となっているのです。ですから、その子どものかかる病気にかからせないということは、さまざまな感染症の克服のしかたを学ぶ機会が奪われることを意味すると同時に、母親の胎盤や母乳を通して受け継いだ体毒を排泄し浄化する機会が奪われることを意味し、さらに心のこだわりや遺伝的な負荷を軽減する機会が奪われることを意味するのです。このように子どものかかる病気にかからせないようにするという点においても問題と言えます。ホメオパシー的予防においては、エネルギーレベルで学習させているので問題にはなりませんし、必要であれば排泄(好転反応)が生じます。予防接種は、子どものかかる病気にかからないようにしているのではなく、子どものかかる病気の慢性状態を作り出しているから、かかれないのだということを理解しなければなりません。

また、水銀と自閉症の相関関係がクローズアップされるにつけ、水銀フリーのワクチンを使っているから問題ないという風潮も作ろうとしているようです。しかし、問題は有機水銀だけにあるのではないのです。免疫系がしっかり確立していない1歳未満の乳児の血液中にさまざまなウイルスなどの異物が直接入っていくことが、自閉症に限っても、根本的な問題なのです。実際、血液中に一度に大量に入ってきたウイルスを含めた毒や異物を排泄することはできないのです。ですから、このとき血液中に入った異物の多くは、血液中に留まり続けたり、神経系にまで行ってしまい、ミエリン鞘という神経伝達に重要な神経細胞を覆う脂肪の膜が破壊されたり形成が阻害されたりし、取り返しのつかないことになります。ミエリン鞘は脳の大部分の場所で、だいたい1歳までに形成されますが、脳の場所によっては2~3歳までかかるのだということを理解してください。もちろん、さまざまな異物が血液中に入ることによって免疫力が著しく低下するだけでなく、将来的に自己免疫疾患やがんなどの難病やアトピー、ぜんそく、アレルギーなどになるリスクが飛躍的に高まることは言うまでもありません。

3月に京都で行われた第2回ホメオパシー国際シンポジウムでは「なぜ、こんなにも自閉、多動、てんかんなどが増えたのか」がテーマでした。私は発達障害が改善した7つのケースを発表しましたが、予想を上回る大きな反響に、あらためて、現場で私たちホメオパスが見ている事実やホメオパシーが、多くの方に貢献できる可能性があることを広く皆さんに知っていただくことが大切であることに気づかされました。

そこで、プロフェッショナルホメオパス職業団体である日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)の年次学術大会(コングレス)を、これまでは会員限定の非公開で行っていましたが、今年は一般の方々にも広く参加していただきたく公開で行うことにしました。コングレスは、全国各地で活躍しているJPHMA認定ホメオパスが集合し、ホメオパシーでの治癒症例や研究成果を発表する大会です。今年度は、2008年7月26日(土)東京・千代田区永田町の社会文化会館で行われます。私も全国のホメオパスとともに、この場で、予防接種や薬に関係のあるレメディーで、発達障害やがんなど難治の症例や医原病が改善した複数の症例を発表し、皆さんにこういった事実を伝えていきたいと思います。ぜひお集まりください。

注)はしかについては、平成19年12月28日に出された『麻しんに関する特定感染症予防指針』(厚生労働省告示第442号)に基づき、2008年5月2日に厚生労働省から『都道府県における麻しん対策会議のガイドライン』 や『学校における麻しん対策会議のガイドライン』が出されています。この中で、麻しん(はしか)の予防接種の実施において、その対象となる機関は「積極的な接種勧奨」を行うことが明記されています。どの箇所を読んでも、「義務」であることはうたっていません。しかしながら、都道府県や学校においては、特定の年齢層や集団への95%以上の予防接種率の達成・維持が目標となっており、接種率の進捗も管理されていることから、各市町村、学校において連携した取り組みが行われており、「義務的」に対策が行われている状況になっているものと思われます。結論的にいうと、現在も予防接種を受けるか受けないかは、最終的に本人の選択であり、子どもに受けさせるか受けさせないかも、あくまでも親の選択となります。

『都道府県における麻しん対策会議のガイドライン』(厚生労働省健康局結核感染症課)からの抜粋

(前略)本会議は、地域における麻しん対策への戦略的な機運を盛り上げ、情報伝達(地域運動)の準備、実施、評価を行うことが望ましい。具体的には ①生後12月から生後24月未満の1歳児   ②5歳以上7歳未満であって小学校就学前1年間の児③中学1年生に相当する年齢の者   ④高校3年生に相当する年齢の者に対し、ワクチンの積極的な接種勧奨、さらには、医療関係者、学校・福祉施設等の職員、医療・教育・福祉に係る大学及び専修学校の学生及び生徒への接種の推奨等、具体的な集団、個人に対する働きかけに加え、すべての住民に対する働きかけが重要である。

(略)麻しん排除に向けて実施すべき事項は、指針で述べられている次の3つの柱である。すなわち、1)積極的な感受性者対策=95%以上の予防接種率の達成・維持のための取組み  ①生後12月から生後24月未満の1歳児   ②5歳以上7歳未満であって小学校就学前1年間の児③中学1年生に相当する年齢の者、  ④高校3年生に相当する年齢の者に対する、ワクチンの接種勧奨や、上記定期接種の対象外の者で未罹患・未接種の者に対する任意接種としての予防接種の推奨(略)

発表者

由井寅子 名誉会長のアバター 由井寅子 名誉会長 日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)名誉会長/カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー(CHhom)名誉学長/日本豊受自然農株式会社 代表

昭和28年生まれ、愛媛県出身。日本にホメオパシーを広めた第一人者。
英国で潰瘍性大腸炎に倒れ万策つきたと観念した時、ホメオパシーと出遭い症状が完治する。
その後、英国でホメオパシーを学び、日本人で初めて英国ホメオパシー医学協会(HMA)のホメオパスに認定される。
帰国後は日本でのホメオパシーの普及に尽力。
ホメオパシーの実践とハーネマン研究で海外から高い評価を得て、21世紀のホメオパシーを牽引する指導的なホメオパスとして活躍している。
とりわけ発達障害や自己免疫疾患など現代医学で治癒しない難病を驚異的な改善率で治癒に導く「ZENホメオパシー」は世界的に注目されており、海外で多くの講演に招待されている。
ホメオパシー学術誌『The Homoeopathic Heritage International』(B. Jain Publishing House)の国際アドバイザー。
著書・訳書多数。著書は英語、ドイツ語などにも訳されている。

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