夜尿症と落ち着きのない6歳児のケース | 岡本祥子 | 第25回
大会レポート
6歳の男児で、主訴は夜尿症(毎朝大量のおねしょ)と落ち着きのなさ。座っていられず、イライラすると自分の頭を殴るなどの行動が見られるケースです。アレルギー(ナッツ、カカオ、ダニ、埃)や花粉症があり、夜中に怖い夢を見て起きると1時間半ほど眠れず、昼間も一人でいることを嫌がります。体幹が弱く、骨盤の開きや股関節の硬さ、眼の周りの黒ずみなどの症状もありました。
ホメオパシー健康相談の結果、最初はこだわりが強くなり、幼稚園でも落ち着かなくなりましたが、次第に安定し始め、鼻血や高熱、黄緑色の鼻水、耳の痛みを伴う中耳炎様の症状が見られましたが、これを排毒反応と捉え、慎重に観察を続けました。
3ヶ月後には、毎日の夜尿症が劇的に減少し、夢での恐怖感も消え、好きなことには集中できるように改善しました。さらに、学校生活も楽しく送れるようになり、眼の周りの黒ずみも解消しました。そして、母親も健康相談を受け、子どもの行動に過剰に反応せず、周囲の目を気にしすぎない姿勢を持てるようになった結果、親子の生活に安心とゆとりが戻りました。
このケースは、レメディーの排毒反応を経て、子どもの夜尿症や情緒面の改善だけでなく、母親の精神的な安定も得られた好事例となりました。
メッセージ
JPHMAコングレス第25回記念大会おめでとうございます。私は約25年前の第1回目から参加していたので、ここまで継続してきたご関係者の皆さまの努力には感動と尊敬しかありません!
発表演題のポイント
私が今回発表するケースは、6歳の夜尿症が続き、落ち着きがない男児のケースです。 相談会を始めてから間もなく、ずっと続いていた夜尿が改善しました。行動面や精神面にも変化が見られた様子を、この男児と並行して相談会を受けているお母さんのご様子と共にお話ししたいと思います。