来賓講演 | フェイクフード vs リアルフード、危うくする日本の食の未来:スーパーを埋め尽くす超加工食品、なぜ避けるか、どう避けるか | 印鑰智哉 | 第27回

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大会レポート


私たちが毎日のように口にしている食品の中には、家庭では使わないような多くの原料や添加物、さまざまな加工技術によって作られているものがあります。こうした「超加工食品(UPF)」について、食の安全や種苗の問題に取り組んできた印鑰智哉氏が、健康との関わりから詳しく解説します。

講演ではまず、食品を栄養素だけで見るのではなく、「どのように作られているか」という視点から考えていきます。ブラジルで提唱された「ノバ分類」にも触れながら、加工によって食品本来の構造がどのように変化するのか、血糖値や腸内環境との関係などを取り上げます。

また、海外で進められている超加工食品への規制や表示の動きと、日本の現状についても紹介。私たちが普段何気なく選んでいる食品を、少し違った角度から見直すきっかけとなる内容です。

後半では、実際の買い物に役立つ具体的な話も登場します。食品表示にある「/」の意味や、原材料と添加物の見分け方、遺伝子組み換え・ゲノム編集食品をめぐる表示の問題など、スーパーの棚を見たときに知っておきたいポイントを紹介します。

さらに、学校給食や農業のあり方にも話を広げ、単に「何を食べないか」ではなく、これからどんな食を選び、どんな農業を支えていくのかを考えます。

食べることは、毎日の小さな選択の積み重ねです。いつもの食品表示を改めて見てみたくなるような、食と健康、そしてこれからの食のあり方について考える講演です。

発表者

印鑰智哉のアバター 印鑰智哉 日本の種子を守る会アドバイザー

アジア太平洋資料センター(PARC)、ブラジル社会経済分析研究所(IBASE)、Greenpeace、オルター・トレード・ジャパン政策室室長を経て、現在はフリーの立場で世界の食と農の問題を追う。ドキュメンタリー映画『遺伝子組み換えルーレット』(2015年)、ドキュメンタリー映画『種子ーみんなのもの? それとも企業の所有物?』(2018年)いずれも日本語版企画・監訳。『抵抗と創造のアマゾン−持続的な開発と民衆の運動』(現代企画室刊、2017年)共著で「アグロエコロジーがアマゾンを救う」を執筆。

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