来賓講演 | なぜ日本は、終戦から立ち上がれたのか――昭和天皇の御詔勅に学ぶ「出口設計」とRelation | 小名木善行 | 第27回

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大会レポート


「「耐へ難きを耐へ、忍び難きを忍び――」

終戦の時期になると、私たちが耳にする『終戦の詔勅』の一節です。けれども、この14文字だけで詔勅全体を知ったつもりになってはいないでしょうか。

国史について長年研究してきた小名木善行氏が、今回取り上げるのは、昭和天皇が読み上げた『終戦の詔勅』そのものです。全813字の全文を改めて読み直し、一つひとつの言葉に込められた意味をたどっていきます。

「新ニ残虐ナル爆弾ヲ使用シテ頻リニ無辜ヲ殺傷シ」という言葉や、「万世ノ為ニ太平ヲ開カム」という結びを手がかりに、戦争を終えるという決断だけでなく、その先の日本や世界をどのように考えていたのかを読み解きます。

さらに、「億兆の赤子(せきし)」や「おほみたから」という言葉にも目を向けます。戦争によって大きな苦しみを抱えた人々をどのように見つめていたのか。「五内為ニ裂ク」という表現に込められた思いをたどりながら、日本古来の「シラス」という考え方や、人と人との関係について考えていきます。

小名木氏が語るのは、歴史の知識を覚えることだけではありません。知識を「何のために、どう使うのか」まで考えてこそ、それが智慧になる。そして、考え方が違っていても互いを認めながら関係を築いていく「あいだ(Relation)」という視点にも話は広がります。

『終戦の詔勅』を、単なる戦争終結の言葉としてではなく、その先の未来へ何を残そうとした言葉なのかという視点から読み直す。歴史を入り口に、人とのつながりや、次の世代へ何を渡していくのかまで考えていく講演です。

発表者

小名木善行のアバター 小名木善行 文明探求家・国史啓蒙家・古典文学研究家・人材定着・組織力向上コンサルタント/通称:ねずさん

文明探求家
国史啓蒙家・古典文学研究家
人材定着・組織力向上コンサルタント

政治や宗教を超え、歴史や古典に流れる普遍構造を現代へ翻訳し、最後にみんなが笑顔になれる未来を共に築くことを使命として、「文明探求」という新しい学びを提唱。

『古事記』『日本書紀』『武士道』をはじめとする日本の精神文化を研究し、「学びを楽しく」を理念に、全国で講演・執筆活動を続けている。

近年は、日本古来の智慧を「自立」「姿勢」「出口設計」「むすび」「関係性(Relation)」といった実践的なテーマへ展開し、企業の人材定着や組織力向上、次世代リーダー育成にも活かしている。

著書『縄文文明』『思想の時代は終わった』ほか多数。
YouTubeや全国での講演活動を通じて、歴史を未来へつなぐ発信を続けている。

著書『希望ある日本の再生』『ねずさんと語る古事記』『奇跡の日本史』『縄文の神様』『ねずさんが描く女性の日本史』『後世へ語り継ぎたい 美しき猛き昭和の軍人たち』など「とようけモール」でも購入可能。
過去、CHhom、日本豊受自然農のセミナーにも登壇、人気の『古事記』連続解説講座や『建国記念』『新嘗祭』『憲法記念日』などの講演動画や由井名誉会長とのトークは「とようけTV」などでも公開中です。

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