大会レポート
私たちが毎日のように口にしている食品の中には、家庭では使わないような多くの原料や添加物、さまざまな加工技術によって作られているものがあります。こうした「超加工食品(UPF)」について、食の安全や種苗の問題に取り組んできた印鑰智哉氏が、健康との関わりから詳しく解説します。
講演ではまず、食品を栄養素だけで見るのではなく、「どのように作られているか」という視点から考えていきます。ブラジルで提唱された「ノバ分類」にも触れながら、加工によって食品本来の構造がどのように変化するのか、血糖値や腸内環境との関係などを取り上げます。
また、海外で進められている超加工食品への規制や表示の動きと、日本の現状についても紹介。私たちが普段何気なく選んでいる食品を、少し違った角度から見直すきっかけとなる内容です。
後半では、実際の買い物に役立つ具体的な話も登場します。食品表示にある「/」の意味や、原材料と添加物の見分け方、遺伝子組み換え・ゲノム編集食品をめぐる表示の問題など、スーパーの棚を見たときに知っておきたいポイントを紹介します。
さらに、学校給食や農業のあり方にも話を広げ、単に「何を食べないか」ではなく、これからどんな食を選び、どんな農業を支えていくのかを考えます。
食べることは、毎日の小さな選択の積み重ねです。いつもの食品表示を改めて見てみたくなるような、食と健康、そしてこれからの食のあり方について考える講演です。

