ホメオパシーは必要な事件が起きる!仲良し夫婦だと思っていたけれども、実は大嫌い?
橘央子

体も、夫婦関係も、親子関係も、特に問題ありません」
そう話して健康相談に訪れた40代の女性。しかし、普段の生活について丁寧に話を聞いていくと、少し気になることが見えてきました。
夫の休日になると、夫と同じ空間にいることが苦痛で、駐車場で時間をつぶしているというのです。
一見すると問題のない家庭。その「大丈夫」という言葉の奥に何があるのかを探りながら、レメディーを摂取していくと、それまで感じないようにしていた感情が少しずつ表に出てきました。
そしてついに、「私は夫が大嫌いだった」と、自分でも認めていなかった本音に気づきます。一時は「今すぐ離婚したい」と思うほど、大きな感情の波が押し寄せました。
さらに、ホメオパシーを進める中で、これまでなら見ないふりをしていた家庭内の問題にも向き合わざるを得ない出来事が起こります。
けれども、そこからがこのケースの大きな転換点でした。
夫婦で息子の部屋を片付けるなど、目の前の問題に一緒に取り組むようになると、それまでほとんどなかった会話の中に、少しずつ感謝の言葉が生まれていきます。
結果として離婚には至らず、以前よりもお互いを理解し、信頼できる関係へと変化していきました。
「問題はない」と思っていたところから、自分の本当の気持ちに気づき、そこから家族との関係まで変わっていったこのケース。家族再生までの経過を、丁寧にご紹介します。
ホメオパシーは僕らの光 ― この世に生まれ、魂を輝かせるために。
寺澤カンナ

南の島の小さな離島で生まれた「ひのまる君」は、現在3歳。出生直後から滑脳症、大田原症候群、心室・心房中隔欠損症、難聴など、複数の先天的な疾患が確認され、将来的にも継続した医療的なサポートが必要とされていました。
このケースで印象的なのは、ひのまる君の身体の変化だけではありません。
生後2か月からサポートチンクチャーなどを取り入れながら、医療ヘリによる気管切開手術、医療環境を考えた兵庫県への移住、胃瘻の増設など、ご家族はその都度、大きな決断を迫られてきました。
その一つ一つの場面で、ご家族自身も自分たちの不安や恐れと向き合いながら、家族全員で進む道を選択していきます。
1歳半の時点では、心臓にあったすべての穴が自然に閉鎖。光を感じたり、家族の声に反応して笑ったりする姿も見られるようになりました。西洋医学の薬も、てんかん薬3種類のみとなっています。
「寝たきり」と言われた少年が、現在は体幹を鍛えるリハビリにも取り組んでいます。
この症例では、病気や障害だけを追うのではなく、その中で家族がどのように変化し、どんな選択を重ねてきたのかにも注目します。ひのまる君とご家族の歩みを通して、生命を信じながら日々を積み重ねていく姿をご紹介します。
小児における泌尿生殖器症状および精神症状のケース TBRを用いたレメディー選択と母子並行相談の有効性について
増田敬子

4歳の女児に見られた、頑固な排尿拒否、黄緑色の帯下、血尿を伴う膀胱炎様の症状。そして、母親を叩くといった日常的な暴力行動。
一見すると子ども自身の問題に見えるこれらの症状を追っていくと、思いがけず、お母様自身のこれまでの経験や体質との共通点が浮かび上がってきました。
女児の排尿拒否は、お母様の「排尿を我慢する」という傾向や過去の膀胱炎と重なり、帯下はお母様のカンジダ罹患歴と一致。さらに登園拒否には、お母様自身の学生時代の不登校経験との共通点が見られました。
そこで、子どもだけを見るのではなく、母子それぞれに健康相談を行う「母子並行相談」という方法でアプローチしていきます。
TBRによる症状分析から、女児には泌尿器系に適合するSepを、お母様には自己卑下や不満に関わるStaph.やCocc.を選択。さらに、双方の精神面を整えるため、神社仏閣の水のレメディーも取り入れました。
その後、女児の排尿回数は正常化し、帯下や痒みも消失。行動面にも変化が現れ、母親への暴力が和らいだだけでなく、それまで自分の気持ちをあまり話さなかった子が、初めて「大好き」と言葉にするようになりました。
登園も笑顔で再開。
子どもの症状を、その子だけの問題として捉えるのではなく、母親自身の歴史にも目を向けていくことで、どのような変化が生まれたのか。「母子並行相談」というアプローチを、この症例の経過とともにご紹介します。
自己免疫疾患で激しい皮膚疾患を負いながらも家族の愛に包まれて幸せだった犬
福岡成美

犬の困った行動について相談したことをきっかけに始まった、愛犬「ポム」のケース。
その後、皮膚に激しい痒みやフケ、出血、特有の臭いなど、自己免疫疾患を思わせる深刻な炎症が現れ、長期的な皮膚ケアへと相談の中心が移っていきました。
このケースで大きな特徴となったのは、ステロイドなどの痒み止めや抗炎症薬を使わずに経過を見ていったことです。
皮膚の状態は決して軽いものではありませんでしたが、ポム自身はいつも明るく元気。ご家族が毎日の手当てを丁寧に続け、さらに「犬幸ごはん®」による食事面からのサポートも行いました。
長い年月をかけてケアを続け、最終的には膵炎によって旅立つことになりますが、体中の毛が抜けるほどの難しい皮膚症状を抱えながら、10年以上にわたって元気に過ごしました。
最後には、ふかふかの毛に包まれた穏やかな表情を見せてくれたポム。
症状の変化だけではなく、その間をどのように過ごしたのか、家族がどのように関わったのか。長い年月をともに歩んだポムの姿を、臨床写真とともに振り返りながら、動物のケアにおけるホメオパシーの可能性を考えていきます。
保健師ホメオパスがみつめた信念の病気とターミナルケア
梅村裕美

2023年8月、69歳のお母様に胆嚢がんの肝転移、ステージⅣが見つかりました。
抗がん剤治療は選択せず、対症療法を行いながら自宅で最期を迎えることを決めたお母様。そのそばに寄り添ったのは、地域包括支援センターの保健師であり、ホメオパスでもある娘でした。
介護休業を取得して母親と過ごした、わずか2か月半。その時間の中で、どのようにお母様を支えたのかを記録したケースです。
お母様は長い人生の中で、忍耐や怒り、悲しみといったさまざまな感情を抱えてきました。「今さら自分は変われない」という思いも強く、自分自身の内側と向き合うことが難しい状態でした。
そこで、無理に変化を求めるのではなく、その人の生き方をそのまま受け止めながら、限られた時間の中でできることを一つずつ行っていきます。
水分摂取や口腔ケア、肌の保湿など、日々のケアにマザーチンクチャーやスパジリッククリームを活用。そして夕方以降に見られていた激しい足のバタつきや不穏な状態に対して、誕生と死、さまざまな分断の橋渡しを司るレメディー「Rainbow.」を用いたところ、それまでの落ち着かなかった様子が和らぎ、穏やかに眠れる時間が増えていきました。
最期まで本人が自分自身と深く向き合うことができなくても、周囲にいる人が理解し、寄り添うことでできることがあります。
医療とホメオパシーをどのように組み合わせながら最期の時間を支えたのか。娘として、そしてホメオパスとして母親に寄り添った2か月半の記録を通して、穏やかな看取りについて考える症例です。
精索水腫が発熱や中耳炎などの症状を出せたことで縮小したケース
和泉田聡美

左の鼠径部に、うずらの卵ほどのしこりが見つかり、医師から手術を勧められていた5歳の男児。
相談会では、吸引分娩やへその緒の巻き付きなど出生時の状況に加え、予防接種の影響、さらにお母様自身の不安症や腎臓の課題など、さまざまな背景を考えながらレメディーを選択していきました。
当初は目立った変化がありませんでしたが、2回目の相談会で「液)サポートφ肝臓」を取り入れると、一時的にしこりが大きくなり、より目立つようになります。
その後、4回目の相談を経て39℃の発熱、湿疹、中耳炎を経験。一見すると症状が悪化したようにも見える経過でした。
しかし、ホメオパシーを学び始めていたお母様は、これを「体に溜まっていたものが出ている」と受け止め、慌てずに見守りました。
発熱と中耳炎をレメディーで乗り越えた後、しばらくすると、それまであったしこりが見当たらなくなります。痛みもなくなり、病院からも手術ではなく経過観察でよいとの判断を受けました。
症状をただ恐れるのではなく、身体からのサインとして受け止めていく。その視点を持つことで、お母様自身の子どもを見る目にも変化が生まれていきました。
子どもの症状と向き合う中で、親自身の意識がどのように変わっていったのか。家庭でのセルフケアという視点からも、このケースの経過をご紹介します。
神聖なるサポートチンクチャー体験談
菊田雄介

一つ目は、急激な子宮からの大量出血により、血色素量(Hb)が7.5まで低下した40代女性のケースです。重い貧血状態にありながら、白血球や腎機能、肝機能などには大きな異常が見られませんでした。日頃からサポートチンクチャーを取り入れていたことも含め、検査結果と経過を見ながら考察していきます。
ほかにも、喉にできた大きなポリープに対してサポートチンクチャーを用いたケースや、心室内の血栓が見つかった高齢女性のケース、交通事故による鼻骨の複雑骨折を経験したケースなど、状況の異なる症例が取り上げられます。
それぞれの場面で、どのような相談があり、何を手がかりにサポートチンクチャーやレメディーが選ばれたのか。そして、その後にどのような変化が見られたのか。実際の経過を追うことで、急な出来事に直面したときのホメオパシーでの対応について、具体的に知ることができます。
また、由井寅子博士が語る、急性症状と心の状態との関わりにも触れながら、身体だけを見るのではなく、その人全体を捉えるという視点から症例を振り返ります。
予期せぬ出来事が起きたとき、何を観察し、どのように対応するのか。さまざまな症例から、サポートチンクチャーの実際を知ることのできる発表です。
自然農で育てられた植物のマザーチンクチャーと、日本各地の神社仏閣のスピリットを組み合わせた「サポートチンクチャー」。今回は、急な体調変化や思いがけない事故など、皆さまから寄せられたいくつかの体験談を紹介しました。